障害者雇用でも正社員になりたい!という方は必ずいます。
しかし、最初から正社員という求人はあまりなく、まず契約社員から入るところがほとんどです。
この記事では、
- 障害者の正社員雇用はある?
- 障害者雇用はなぜ正社員になれない?
- 障害者雇用で正社員になるメリットデメリットは?
について解説します。
障害者の正社員雇用はある?
結論からいうと、障害者雇用で正社員スタートというのはほとんどありません。
中には正社員スタートもありますが、しっかり40時間働ける人限定です。
そもそも、障害者の法定雇用率は40時間働く人を1カウントとしているので、正社員なら40時間が必要です。
まずは契約社員からスタートして、何年か働いて、その働きぶりが評価され、正社員登用される例はありますが、それも企業によって様々で、「一応正社員登用ありですが、前例はありません」という企業もあります。
しかし、正社員登用に積極的な企業もあり、一般社員と同じ判断基準で1年経ったら評価して、正社員の基準を満たしていたら、正社員に登用するという企業もあります。
障害者雇用はなぜ正社員になれない?
なぜ障害者雇用は基本が契約社員なのでしょうか。
それは、障害者雇用は合理的配慮が必要だからというのもあるでしょう。
他の人にはしない配慮をするのですから、最初はどれだけ働けるかもわからないということで、契約社員であることが多いでしょう。
それでも、正社員登用に積極な企業はあって、1年経って大丈夫なら正社員にするというところもあります。
ですので、障害者雇用で仕事を探す時、正社員かどうかで探すのではなく、正社員登用を積極的に行なっている企業かを障害者専用就職エージェントに登録して確認するといいでしょう。
時短勤務など、非正規雇用で自分に合った働き方を望む人もいる
障害者雇用で、あえて非正規を好む方もいます。
正社員になると40時間は働かなければなりませんが、障害によってはそれも難しいことがあります。
障害者雇用で始めから時短勤務を希望するなどして、契約社員のまま働くのを希望されることがあります。
最初は様子を見るために20時間くらいに押さえておいて、仕事に慣れたら40時間働くというやり方ができる企業もあるので、面接の時やエージェントに登録していたら担当のコンサルタントに聞いてみましょう。
障害者雇用で正社員採用されるのはどんな人?
障害者雇用で正社員登用される人はどんな人なのでしょうか。
まずは、症状が安定している人です。正社員になってもらうなら、安定して長く働いてもらいたいものです。症状が不安定で休むこともあると、なかなか正社員にという話にはならないです。
また、仕事は一人で行うものではなく、チームで働きます。
ですので、人としっかりコミュニケーションが取れて、連携を取れる人が選ばれます。
次に、仕事内容が一定の水準を満たしている方が正社員に登用されます。
正社員になるということは、障害があっても評価基準は他の正社員と同じことがほとんどですし、しっかり働けなければ正社員は難しいです。
正社員登用を積極的に行なっているところでは、1年しっかり働けていたら正社員に登用するという企業もあるので、希望はあります。
障害者雇用で正社員になるメリットデメリットは?
正社員になることにメリットデメリットはなんでしょう。
メリットはもちろん正社員になることで各種保険完備、給料も上がる、ボーナスがでる、長く務めることができるなどメリットはたくさんです。
デメリットといえば、あえていうなら責任が増えることです。
障害者雇用から正社員に登用されると、評価も一般の人と同じです。
しかし、正社員になっても障害者の合理的配慮はそのまま継続ですので、安心して働くことができます。
正社員になってもデメリットよりメリットのほうが大きいので、チャンスがあればぜひチャレンジしていただきたいです。
まとめ
この記事では、
- 障害者の正社員雇用はある?
- 障害者雇用はなぜ正社員になれない?
- 障害者雇用で正社員になるメリットデメリットは?
について解説しました。
障害者雇用から正社員登用はメリットが多いです。
企業によって正社員登用する意欲があるかどうかは違うので、ぜひ障害者専用就職エージェントに登録して、正社員登用の実績があるのか確認してみましょう。