障害者雇用枠で就職を希望する新卒学生に向いている就活方法や求人の探し方

新卒の方で、障害者雇用枠で働きたいと思っている方もいますよね。
しかし、
「どうやって探したらいいのかわからない」
「障害者雇用ってどんなものだろう」
と、わからないことが多く不安な方も多いでしょう。

この記事では、

  • 障害者手帳を持っている方の就労の形は2つある!
  • 新卒が就活するために利用できるサービスは?
  • 結局どこで就活するのがいいの?
  • 就職エージェントを選ぶポイント
  • 障害者雇用専門エージェントに登録するとどうなる?
  • 障害者雇用専門エージェントの紹介
  • 結局どこがお勧め?.

について説明します。

障害者手帳を持っている方の就労の形は2つある!

オープン就労とクローズ就労とは

障害者の方は、就職先を探す時、自分の障害を明らかにして、障害者枠で仕事を探すか、それとも障害を隠して一般枠で就職するのか、迷われることでしょう。

障害を明らかにして就職活動を行うことをオープン、障害を隠して一般採用枠で就活することをクローズと言います

クローズで仕事を探すと、確かに職種や企業の幅が広がります。
しかし、障害に対しての配慮は受けられないので、長期的に働く事が困難になる方が多いです。
体調が悪くなったとしても仕事を休みにくいですし、周りに隠して頑張って勤めることは精神的にも負担となります。そのため、職場での定着率も低いです。

一方で、オープンで就労すると、合理的配慮といって、あなたの障害に合わせた配慮が受けられます。定期的に面談をして、就業上困難なことがないかをヒアリングしてくれる企業もあります。
あなたの障害によって、どちらがいいのかは変わりますが、障害について配慮してもらう必要のある方はオープンでの就労をお勧めします。

新卒が就活するために利用できるサービスは?

新卒者が仕事を探すところ
ハローワーク
大学のキャリアセンター
就職エージェント
求人広告
企業のWEBサイト
合同面接会

 

今回はハローワークと就職エージェント、大学のキャリアセンターでの就活の違いをお伝えします。

ハローワークでの就活とは

ハローワークは誰でも無料で利用することができます。
障害者の方は専門窓口があり、仕事探しを手伝ってくれますが、働けることを証明する主治医による診断書や、決まった用紙が必要になることがあります。
パソコンで求人を探したり、窓口のスタッフに求人の相談をすることができます。

ハローワークで求人を申し込む場合、求人企業は雇用保険適用事業所単位であり保険完備のところもあります。また違反する企業は求人募集を載せることはできません。その条件をクリアしている企業ということで安心感もあるかもしれませんが、ブラック企業が混じっていないとは言えません。
ハローワークは企業内部のことを詳しく知っているわけではないので、実態がどうなっているのかまでは把握しておらず、教えてもらうことはできません。

ハロワークで就活することのデメリット

ハローワークで就活をするデメリットとしては、ハローワークは最初の面接や書類選考の申し込みまではしてくれますが、それ以降は全て自分で企業とやりとりしなければなりません。
書類選考を通った後の面接日の調整や、内定辞退などの連絡も全て自分で行わなければならず、精神的には負担が大きいです。

大学のキャリアセンターでの就活とは

キャリアセンターでは就職のためのガイダンスや、卒業生による講演会など、様々なイベントを主催しています。また、大学独自の求人があったり、キャリアセンター主催の学内合同企業説明会を行うこともあり、就活生には心強いです。

大学によっては専任の担当がついて相談に乗ってくれるところもあります。

大学のキャリアセンターでの就活のデメリット

障害者雇用の求人数が少なかったり、経験の少ないスタッフが多い事です。
障害者雇用枠で就職先を探すのは難しい可能性があります。

障害者専門就職エージェントでの就活とは?

就職するために専任の担当がつき、求人紹介や面接対策・筆記試験対策・面談などを行い、
あなたが無事入社するまでのサポートをしてくれるサービスです。
利用できるのは、身体障害者手帳、精神障害者保険福祉手帳、療育手帳(地域によって名称は変わります)を持っている方または申請中の方です。

特に障害者雇用は一人で就職活動をしてもなかなか内定がもらえず、難航してしまうこともあります。障害者雇用を専門にしているエージェントの援助を受けることをお勧めします。

特に新卒で就活を行っている方は、障害者雇用枠についてイメージがしにくいのではないでしょうか。面接ではどんな質問が聞かれ、どのような対策が必要なのかという情報も持っていない方がほとんどでしょう。

障害者専門就職エージェントに登録して就活をすると、障害者雇用のノウハウを持った担当に相談でき、フォローしてもらえます。
また面接対策、筆記試験対策など、内定をもらうための援助を受けられます。
求人企業との連絡や面接日の設定などを代行してもらえますし、入社日決定や給料の交渉なども代理で行ってもらえます。
サービスは無料ですので、ぜひ登録してフォローしてもらいましょう。

また、エージェントは求人元の情報が手に入りやすいため、企業研究がしっかり行えるうえ、いわゆるブラック企業に就職してしまう可能性は低いです。
入社してからの合理的配慮を自分の障害に合わせて交渉し、実際はどうなるかの確認もしてもらえます。

エージェントは、実は大手企業の案件を持っていることが多く、大手企業に入社するチャンスもあります。
なぜ大手企業の求人が多いかというと、障害者雇用を進めるための「法定雇用率」が関係しています。
一定の従業員数を抱えている企業では、法定雇用率2.3%を確保しなければなりません。
大企業だと雇用されている従業員数が多いため、
その分障害者雇用の人数を増やさなければならないのです。

エージェントが主催する合同面接会

エージェントが主催する合同面接会に参加して面接を受けるという選択肢もあります。
しかし、受ける会社は自分で選ばないといけないですし、面接対策やエントリーシートの添削をしてくれるわけでもありません。自分に合っている職種がわからない方や、履歴書やエントリーシートに不安がある方は迷うことでしょう。
自分がどんなことに向いているか、どんな会社を受けたほうがよいか迷っている方は、合同面接会の参加前に、エージェントにも登録したほうが良いでしょう。

結局どこで就活するのがいいの?

障害者雇用枠を中心に探すなら、ハローワークか障害者雇用専門エージェントですが、
サービスの手厚さでいえば、障害者雇用専門エージェントになります。
無料で登録でき、全てのサービスが無料なので、登録して就活しても損することはありません。

就職エージェントを選ぶポイント

新卒採用に慣れている就職エージェントを選ぶべきです。障害者雇用専門就職エージェントには、中途採用の転職を主に行なっているところが多く、新卒に対応するエージェントは実は少ないので、新卒の就職ノウハウを持っているエージェントがおすすめです。
また、大手企業の求人が多いエージェントを選ぶべきでしょう。
エージェントによっては非公開求人が多く、登録しないと紹介してもらえないこともありますのでご注意ください。

障害者雇用専門エージェントに登録するとどうなる?

それでは、障害者雇用専門就職エージェントに登録すると、どのような流れで話が進んでいくのでしょう。

電話かメールで連絡が来る

どのような条件で仕事を探しているのか、どんな障害があるのか、いつ頃入社希望か、希望の年収はどれくらいかなど、あなたに合った求人を紹介するためのヒアリングが行われます。
既卒の転職の場合は、どんな職務経歴があるのか、今後どんなことがしたいのかなどについても聞かれます。

求人を紹介される

担当のコンサルタントからあなたに合った求人を紹介されます。
一社だけではなく、何社か紹介されることが多いです。
登録しなければ見られなかった非公開の大手企業の求人なども紹介してもらえます。

エントリーシート、履歴書の添削、面接の練習などを行う
エントリーシートと履歴書はあなたを伝えるための重要な書類です。
しっかり添削をしてもらいましょう。ここの内容は、エージェントによってサービス内容が異なります。添削を行っていないところも多いので、登録する際にどこまでの援助があるかを確認しておきましょう

エージェントによっては、就職後もアフターフォローをしてくれるところもあるので、最初の面談の時にどんなサービスがあるのか確認したほうがいいでしょう。

障害者雇用専門エージェントの紹介

リコモス

首都圏をメインに求人を多数取り扱っているエージェントです。

大手企業の求人が多く、働くなら大手企業と思っている方にはお勧めです。
履歴書やエントリーシートの添削・模擬面接、SPI対策をしっかり行ってくれるので、初めての就活でも安心です。リコモスは、あなただけに過去の質問内容や面接傾向をお伝えするので、面接の通過の可能性が上がります。

あなたの障害特性や希望をしっかり把握した上で、職業適正検査、OAスキルチェックで評価するので、どんな仕事が向いているのかわかり、求人とのマッチング率が高いです。

リコモスではプライベートオファー制度があり、あなたの希望条件に合う企業のみ面接のオファーが届くため、自分で求人を探す必要がなく、あなたがどんな企業に必要とされているかがわかります。
また、求人に申し込んでから面接に進むスピードが早いので、どんどん面接を受けることができます。

そして、障害者雇用を専門にしているので、大手企業との結びつきが強く、特に首都圏の大手企業の求人が多いです。求人のほとんどが首都圏ですので、首都圏で働きたい方にはお勧めです。
正社員の求人も多く、正社員でしっかり働きたい方には特におすすめします。

WEB面談や電話面談など、やり取りはオンラインで行っているので、何度も上京してエージェントに通う必要もありません。

入社後についても、もちろんフォローがあります。
適性検査やスキルチェックによって得た情報で適切なマネジメントを行うので、早期退職を防ぎ、長期就業を支援してくれます。無期限でフォローしてもらえるので、いつ何時でも何かあれば相談ができます

クチコミとしては

良い口コミは

今振り返ると、自分の力だけで就職活動をするのはかなり大変だったと思います。私は、リコモスで面接練習を何度もしたことで、ようやく少しずつ面接内で自分の考えを発信することができるようになりました。
また、私は大学生活の中で、自信を持って「こういうことをしてきました」とアピールできることがなく、面接で困っていました。もしかしたら就職活動を進めていく内にそういったことを不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。ただ、よく考えて振り返れば、自分の強みは必ずあります。リコモスで話をしていく内に「私の強みってこういうところなんだ」と気付けたこともたくさんありました。就職活動に何か悩みがあるならエージェントに頼って悪いことはないので、ぜひ登録してみて欲しいと思います!

面接の質問事項に対して、どんな風に自分の経験をアピールすれば良いのか一緒に考えてくれるので、前よりも自分自身のことを上手くアピールできるようになりました。学生時代の思い出などから評価されるエピソードを選んでくれるので、より企業側に自分のことが伝わりやすい文章で伝えることができるようになっていったと思います。
また、障がいの症状についても理解が深まりました。リコモスが詳細に障がいについてヒアリングしてくれるので、自分でも気付けていなかった障がいの傾向について理解することができ、企業側にも上手く伝えることができるようになりました。面接の模擬練習も何度も行ってくれたので、あまり緊張せずに話せるようになっていったと思います。 私のことだけではなく、企業のことも細かく紹介してくれたので、企業研究も楽でした。

引用;リコモス

エージェント・サーナ

関東と関西の求人に特化しており、エージェントとの面談後2ヶ月以内の内定率が60%以上となっています。
障害者の就職支援実績は30年以上と、歴史もあり、しっかりとした障害者採用のノウハウも持っています。

紹介している求人のほとんどが非公開求人で、その内多くの求人がエージェント・サーナのみが持っている求人とのこと。他のエージェントでは見られない求人もあるようです。
障害者雇用の求人としては年収が高い求人も多く、収入アップを求める方にはお勧めです

他のサービスは他社と同じで、面談を行い、担当があなたに合った企業を紹介してくれます。
履歴書やエントリーシートの添削、面接のトレーニングなど、就職のための対策も行ってくれます。

しかし、あくまで転職エージェントなので、新卒の求人は少ない可能性が高いです。

クチコミとしては
良い口コミは

 

at GP就活

at GPには様々な分類があるのですが、こちらは障害のある新卒学生を専門に行っています。
障害学生向けのインターン求人や就活準備セミナーもあります。

こちらも登録すると面談やエントリーシートの作成、面接対策などをキャリアアドバイザーが行ってくれます。面接日程の決定なども企業側と行ってくれますので、初めての就活も心強いですね。

クチコミとしては
良い口コミは

 

dodaチャレンジ

こちらは就業経験がなくてもサービスの利用は可能だということですが、
転職活動をされている方が主なターゲットになっています
登録するとキャリアカウンセリングを行った後、面接対策や企業とのスケジュール調整を行ってくれます。

dodaチャレンジでは、身体障害、精神障害、発達障害、知的障害など、各障害別の専門チームで支援をしているので、障害の種類に合わせたサポートが受けられます。非公開求人もあり、大手企業の求人も多数取り扱っているようです。

メールや電話での企業紹介も可能なので、地方に住む方でもサポートは受けられます。

口コミとしては

コロナ禍での転職活動は不安もありましたが、思い切って転職をしてよかったです。緊急事態宣言下で、面接がオンラインだったりと初めての経験でしたが、dodaチャレンジともオンラインに特化した面接対策を徹底して行い、結果として複数社に内定をいただくことができました。入社直後から在宅勤務でしたが、オンラインの面接対策のおかげでオンラインツールにも慣れることができ、在宅勤務でもスムーズに業務を行うことができました。在宅勤務では上司からもこまめにお声がけを頂き、フォローしていただける環境でとても感謝しています。

初めての障害者枠、未経験職種への挑戦、そしてコロナ渦。転職活動を始めるにあたって相当な不安がありました。 しかし、キャリアアドバイザーのアドバイスのおかげで納得のいく転職ができました。転職先の職場では、吃音を理解して頂き、一番の不安だった自分のデスクに固定電話を置かずに仕事をさせてもらっています。また、定期的な面談もあり、少しでも不安要素があればすぐに伝えられる環境にとても感謝しています。今回、転職活動を通して、自分の障害と向き合い、様々な方とお話をできたことが自分にとって大きな財産になったことは間違いありません。

引用;dodaチャレンジ

などがあります。

結局どこがお勧め?

新卒で障害者雇用を目指すなら、新卒も対応している+大手企業の求人が多く、フォローも手厚いリコモスがいいでしょう。
首都圏が中心ではありますが、上京したい方にはピッタリですし、
安定している大手企業を紹介してくれるでしょう。

まとめ

この記事では、

  • 障害者手帳を持っている方の就労の形は2つある!
  • 新卒が就活するために利用できるサービスは?
  • 結局どこで就活するのがいいの?
  • 就職エージェントを選ぶポイント
  • 障害者雇用専門エージェントに登録するとどうなる?
  • 障害者雇用専門エージェントの紹介
  • 結局どこがお勧め?

について解説しました。

障害者雇用専門の就職エージェントはたくさんありますが、新卒となると全てが対応してくれるとは限りません。
今回の情報をもとに、ご自身に合った障害者雇用専門エージェントに登録して、就活を行ってみてください。

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