障害者が働く上で、障害を隠さず仕事を探す場合はオープンと言い、
障害を隠して採用を目指す場合はクローズと言います。
オープンとクローズ、どちらで働いた方がいいのでしょうか。
この記事では
- 障害者雇用と一般採用の違いは?
- 障害者雇用率って?
- オープンとクローズどちらがいい?
- 障害者雇用を探すには何が効率的?
について解説していきます。
障害者雇用と一般採用の違いは?
障害者雇用とは、障害者手帳を持っている人を採用することを言います。
障害者手帳とは、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の総称です。
障害者雇用は、求人数も多くはなく、大体が契約社員というのが特徴です。
ただ、契約社員から評価されて正社員登用されるということはあり得ます。
障害をオープンにしているので、自分にはどんな障害配慮が必要かをしっかり聞かれますし、説明できなければ適切な配慮が受けられず、働きにくいです。
配慮についてしっかりと面接の時に話をすれば、その準備を企業が行い、障害があっても働きやすい環境を作ってくれます。
一般採用とは、いわゆる普通の採用です。
正社員に応募したら、正社員として採用されます。
しかし、障害のことは伝えていないので配慮はありません。通院や援助が必要なことがあっても、伝えることが難しいです。
障害によっては隠して働けるのかもしれませんが、長く働こうと思うと困難な場面に遭遇することがあり、1年定着率(1年以上働くこと)は50%を切っています。
障害者雇用率って?
障害者雇用率とは、一定の社員の人数の2.3%、障害者を採用しなければならないことを義務付けている法律です。
守らないと、企業に対して罰金などがあります。
40時間働く方を1カウントとし、20時間しか働けない方は0.5カウントになります。
オープンとクローズどちらがいい?
オープンとクローズ、どちらがいいのでしょう。
長く働きたいという方は、オープンにして働いた方がいいと思います。
配慮もありますし、周りの人の理解もあるので働きやすいです。
通院時間をもらえることもありますし、障害にあった部署で働くことができます。
障害者雇用が契約社員だから…と躊躇している方は、正社員登用がある企業を選べば正社員になるチャンスもあります。
クローズで働くと、正社員かもしれませんが、障害のことは隠して働かなければなりません。
通院の援助もありませんし、部署の配慮もありません。
何も配慮がない中で、障害を抱えながら働くのは大変です。
そして、結局体調が悪くなり休みがちになったりして、退職してしまうことになりかねません。
自分がどのように働きたいか、障害の配慮が必須なのか、それぞれしっかり考えてオープンかクロースを決めてください。
障害者雇用を探すには何が効率的?
障害者雇用はハローワークでも探せます。しかし、面接日の調整など、企業との様々なやりとりを自分でしなければなりません。
一方、障害者専門就職エージェントに登録すると、障害者雇用のノウハウを持っているコンサルタントが企業とのやり取りをしてくれますし、就職活動の相談にも乗ってくれます。企業の内部も知っているので、どんな雰囲気の会社なのか聞くこともできます。
障害者専門就職エージェントに登録して就職活動をした方が、情報も多く、就活のノウハウも持っているので、有利になるでしょう。
まとめ
この記事では
- 障害者雇用と一般採用の違いは?
- 障害者雇用率って?
- オープンとクローズどちらがいい?
- 障害者雇用を探すには何が効率的?
について解説していきました。
長く働こうと思っている場合、障害者雇用をお勧めしたいです。
今後のライフプランを良く考えて、オープンかクローズを決めましょう。