障害者雇用の求人を見ていると、一般の求人より収入が低い傾向があります。
それには理由があり、障害者のために仕事内容も考慮されており、簡単な作業の場合が多いので、低くなっている理由にもなっています。
「障害者雇用でももっと稼ぎたい!」
「キャリアアップもしていきたい」
と考えている方も多いでしょう。
この記事では
- 障害者雇用の収入の傾向とは
- どうして収入が低くなるのか
- 高収入を目指すにはどうしたら良いのか
- キャリアアップを目指すなら
について解説します。
障害者雇用の収入の傾向とは
障害者雇用の収入は平均してどれくらいなのでしょうか。
厚生労働省が発表している「平成30年度障害者雇用実態調査」によると、
精神障害者:平均125,000円
知的障害者:平均117,000円
となっています。
比較すると障害者雇用は、身体障害者はそこまで大きい差はありませんが、精神障害者、知的障害者は平均より100,000円以上の差があります。
どうして収入が低くなるのか
どうして一般雇用枠と障害者雇用枠でここまで差が出るのでしょうか。
まず、1番の理由は、障害者雇用は契約社員のことが多いからです。
厚労省によると正社員で働いている障害者の割合は
精神障害者:25.5%
知的障害者:19.8%
となっており、先ほどの月収の高い順と同じになっています。
身体障害者の方は半数以上は正社員のようですが、それ以外はほとんど契約社員になっています。
仕事内容も簡単な事務仕事や清掃、軽作業など障害に考慮した職種で、一般の仕事より軽作業が多いので、収入も少なくなってしまうのです。
高収入を目指すにはどうしたらいいのか
障害者雇用でも高収入を目指すにはどうしたら良いのでしょうか。
1:資格を取る。
Microsoft Office Specialist(MOS)を持っていると、ワード、エクセル、パワーポイントなどの技術が高いことが証明されます。
事務職に応募しても、正社員の可能性も出てきます。
また、ファイナンシャルプランナーはお金に関する専門家の資格です。金融業界では強みになる資格です。
不動産業なら、宅地建物取引士(宅建)も強みになります。
IT業界で働きたいならITパスポートの試験もあります。
これはITに関して基礎的な知識は持っていると言うことになるので、有利になるでしょう。
2:営業職を目指す
営業職も収入が上がる職種です。営業は難しいと言うイメージがありますが、やってみるとできるものです。人と話すことが苦にならない方ならおすすめです。
未経験でも募集があります。
3:障害者専門就職エージェントを利用する。
エージェントには大手企業の求人が多く、契約社員から正社員の道もあります。
高収入の仕事は非公開が多いので、ぜひ登録してからコンサルタントに相談してみてください。
キャリアアップを目指すなら
キャリアアップを目指すなら、特例子会社などではなく、一般の企業で、正社員登用の経験がある企業を目指すといいでしょう。
特例子会社では仕事が決まっており、キャリアアップはなかなか望めません。
一般企業なら、障害者雇用でも一般採用と同じ評価基準で評価してくれる企業もあり、契約社員から正社員になり、キャリアを築いていける可能性もあります。
そのような情報も、障害者就職専門エージェントなら持っています。
無料登録して情報を集めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では
- 障害者雇用の収入の傾向とは
- どうして収入が低くなるのか
- 高収入を目指すにはどうしたら良いのか
- キャリアアップを目指すなら
について解説しました。
障害者雇用は収入も低いところもありますが、自分の障害の特性を理解し、キャリアアップがしたいのか、それとも穏やかに働けたらそれでいいと思っているのか、よく考えてみてください。