精神疾患を持っていて、障害者雇用枠で就職した人の定着率は50%以下です。
精神疾患は外見からは見えないので、配慮をどれだけしたらいいのかわかりにくく、辞めた人も「合理的配慮をしてもらえなかった」「最初は配慮してもらえたけど次第になくなって続けられなくなった」など、色々な辞めた原因があります。
この記事では
- 仕事選びのポイント
- 働き方の形、仕事を長く続けるためのコツ!
- うつ病のひとが生活するために活用したいサポート
について解説します。
仕事選びのポイント
うつ病を持っている人は、どんな仕事を選んだらいいのでしょうか。
就職活動をする上で大切にすべきことがあります。
うつ病の人が就労するまでのステップ
うつ病の人が、仕事を開始する前に踏んでおいて欲しい段階があります。
まずは生活リズムを整えること。
毎朝同じ時間に起きて、日中に昼寝をするのではなくしっかり起きておいて、夜は決まった時間に寝るという生活をまずは始めましょう。
会社勤めをするのに、生活リズムを整えるのは重要です。
まずはリハビリとして、日中は図書館にいって本を読むとか、就労移行支援を利用するものいいでしょう。
就労移行支援を利用するという手もあります。
就労移行支援なら、生活リズムを整えるところから、パソコンスキルを身につけることも可能なので、就労に向けての訓練にはいいでしょう。
自分で社会復帰できると判断するのではなく、主治医に現在の状況を説明して、社会復帰できるか診断してもらってから仕事探しをしましょう。
障害者手帳を持っている方は、ハローワークの専門窓口を利用することができるのですが、そこで仕事を探すには「この患者はもう就労が可能だ」という主治医の意見書が必要です。
しっかり医師の意見を聞いてから社会復帰をしましょう。
うつ病の人に向いている仕事や注意が必要な仕事は?
うつ病は環境が要因になってうつ病になってしまうことが多いので、どの職場でもうつ病になる可能性があります。
職場環境や仕事内容、人間関係などが良くないと、またうつ病が再発する可能性があります。
よって、どんな仕事でもうつ病が再発する可能性はあるのです。
うつ病に方に向いている仕事としては、仕事内容に無理がなくて、人間関係も問題がなく、周りの理解が得られる職場が適しているということになります。
しかし、それを一人で探すのはかなり困難です。
実際に就職してみないと内部の情報は分かりません。
そのために障害者専用の就職エージェントを利用し、職場の内部も教えてもらって、障害者雇用で仕事場での合理的配慮を得られた方がいいでしょう。
働き方の形や仕事を続けるコツは?
就職したらゴールではありません。
長く続けることが大切なのです。
最初にお伝えしたように、精神疾患などを抱えた人の1年の職場定着率は50%を切っているのです。
しっかり1年以上働けるようにするにはどうしたらいいのでしょうか。
まずは、障害者雇用の際、自分の症状や配慮して欲しいことをしっかり伝えることです。
配慮をきちんと伝えなければ、せっかくの障害者雇用枠がもったいないです。
自分で伝えるのが難しければ、障害者専門就職エージェントに相談して、そこから伝えてもらうこともできます。
うつ病を重く捉えてほしくないからと言って、必要な配慮も言えなければ仕事は続きません。
しっかり自分の状態を把握し、社会復帰をしましょう。
うつ病のひとが生活するために活用したいサポート
うつ病の人を支えるサポートはたくさんあります。
サポートを上手に使いながら、生活の基盤を整えましょう。
医療費のサポート
自立支援というものがあり、精神疾患に関する受診には金額の援助があります。
収入に応じて何円に設定するかが決まりますが、都道府県によって違いがあります。
また、障害者手帳を持っていると、一般の受診も割引になる市もあります。
自分が住んでいる都市はどうなっているのか、役所に問い合わせてみるといいでしょう。
暮らしと社会生活のサポート
生活リズムを整えて就労することができるように支援するところとして、就労移行支援があります。
毎日かよって生活リズムを整えるところから、就労に必要なパソコンにスキルなどを得ることができます。
また、障害者手帳を持っていると、公共の交通機関(主にバス)の割引、もしくは無料の援助があります。
これも地域によって違うので、役所に問い合わせてみましょう。
おそらく障害者手帳を取得した時に窓口で説明されますので、その際にきちんと聞いておきましょう。
まとめ
この記事では
- 仕事選びのポイント
- 働き方の形、仕事を長く続けるためのコツ!
- うつ病のひとが生活するために活用したいサポート
について解説しました。
うつ病の方は職場環境や人間関係によって症状が悪化したり軽減したりします。
できれば障害者雇用枠で、合理的配慮を受けながら就労した方が長く勤められるでしょう。
障害者雇用枠でも精神疾患は定着率は悪いのですが、自分の症状をしっかり把握し、配慮して欲しいことはしっかりと伝え、合理的配慮を受けましょう。
そうすることで、長く務めることが可能になります。
障碍者専門の就職エージェントをうまく利用しましょう。