大学を卒業してから障害が悪化して就職できなかったり、障害が理由で休学していたり、就職してから働けない期間があって空白期間ができるなど、空白期間ができる理由はさまざまあります。
障害をオープンにしていても、働いていない履歴書の空白期間は不安になりますよね。
この記事では
- 職歴の空白期間はどうみられる?
- 空白期間の理由の具体的な履歴書の書き方
- 空白期間があることを上手に伝えるコツ
について解説していきます。
職歴の空白期間はどうみられる?
履歴書に空白があると、空白期間に何をしていたかを面接官に聞かれます。
空白期間について企業はどう思うのでしょうか。
採用担当者が空白期間について質問する意図は?
空白期間をどのように説明するかで面接が成功するかどうかが決まります。
面接官は空白時間に何をしていたのかを知りたいと思っているのです。
空白期間にどのように過ごしていたかで、仕事への意欲もわかります。
理由によってはプラス評価になることもある
空白期間があっても、障害者雇用なら病気療養と答えたら問題になることはありません。
その空白期間にボランティアに行っていたり、資格をとっているとますます高評価でしょう。
病気療養中にボランティアに行けるくらいになっていたら、希望する職種に経験を生かせるボランティアに行っておくのも空白期間を埋めるためにはいいでしょう。
半年以上のブランクは厳しい目で見られる
空白期間の長さによって面接官の印象はかなりかわります。
1ヶ月の空白期間と、半年以上の空白期間では印象が全く変わります。
空白期間が病気療養で治療に当てていたのなら問題はないのですが、そうではなく半年も空白期間があると、その間何をしていたのかを聞かれます。
また、ブランクが長いことで、社会人生活は無理なんじゃないか、障害のためにすぐ辞めてしまうのでは、きちんと仕事が続くのかと懸念され、ほかの転職者に比べて不利になることがあります。
そのため、半年以上の空白期間がある場合は、より説明をしっかりする必要があります。
障害をクローズにする場合、療養をしていたとは言えませんので、資格取得のために勉強をしていた、家族の介護をしていた、などと答えると空白期間が長くても不利にはならない可能性があります。
空白期間の理由の具体的な履歴書の書き方
空白期間がある場合、どのように履歴書に記入したらいいでしょうか。
ここでは、空白期間の理由別で書き方をお伝えします。
病気や怪我を理由にする場合
障害が悪化して療養していたのなら、それを正直に伝えるといいでしょう。
障害者雇用なら全く問題ありません。
その時は療養が必要だったが、今は症状も落ち着いていて、医師から就職の許可も出ていることを伝えれば、企業側も安心します。
大切なのは、今はもう大丈夫だと相手に伝えることです。
家族の介護の場合
家族の介護を理由にする場合、その家族は回復しており、もう介護の必要は全くなく、業務に支障をきたさないと履歴書に記入しましょう。
精神疾患で空白期間が長い場合は、この理由のほうが、相手の企業も本当かどうか調べることはできないのでいいかもしれせん。
空白期間があることを上手に伝えるコツ
職歴の空白期間を上手に説明するには、前向きな理由にして志望動機に繋げるコツがあります。
ここでは、4つのコツをお伝えします。
空白期間があることを気にしすぎない
採用担当者は空白期間は気になるものの、採用するかどうかに判断にかなり重要になるというわけではありません。
特に障害者雇用なら、障害によって療養が必要だったといえば、マイナスに成ることはほとんどありません。
空白期間はあるけれど、今はしっかりと症状も落ち着いていて、自分は企業にとって必要な人材であることをアピールすることの方が大切です。
空白期間を気にしすぎず、自己アピールを行いましょう。
職歴は事実のみ書く
空白期間を埋めるためと言って、嘘の職歴などを書いてはいけません。
空白期間が長いからと言って、働いていたと嘘をついても、年金の手続きなどでバレます。
空白があることより、嘘をつく方がマイナスイメージです。
空白期間があったことはきちんと正直に記入しておきましょう。
空白期間の説明を志望動機につなげる
空白期間を志望動機に繋げられると効果的です。
そのため、病気が安定してきたら、ボランティアなどを行っておくといいでしょう。
そのボランティアが志望動機につながるようにすれば、空白期間が充実したものになります。
自己PRで前向きな気持ちを伝える
障害をクローズにして応募している場合、病気療養のことはいえませんから、空白期間が半年以上ある場合、「ブランクが長くなったことは反省しています」と素直に伝えることも一つのやり方です。
「やりたい仕事をじっくり考えていたら、時間が経ってしまった」でもいいでしょう。
もしくは、ボランティアに行っていた、資格の勉強をしていたという説明も有効でしょう。
空白期間で得た資格やスキルを具他的に伝える
精神疾患で病気療養していると、なかなか資格をとる勉強をするのも難しいかもしれませんが、内服でうまくコントロールができているなら資格を取るのも手です。
空白期間にも努力をしていたことを伝えることで、空白期間を利用して転職に向けて努力していたんだなと思ってもらえます。
まとめ
この記事では
- 職歴の空白期間はどうみられる?
- 空白期間の理由の具体的な履歴書の書き方
- 空白期間があることを上手に伝えるコツ
について解説していきました。
障害による療養なら、素直に伝えても大丈夫です。
療養により今は落ち着いているので、就職しても大丈夫だということを伝えれば、マイナスにはならないことがほとんどです。