障害者雇用に限らず、現在はさまざまな雇用形態があります。
その中に『フレックスタイム制』というものもあるのですが、ご存知ですか?
これは障害を持って働く人には便利な制度となっています。
特に、通勤に不安がある方にはお勧めです。
この記事では
- フレックスタイム制ってなに?
- フレックスタイム制の特徴
- フレックスタイム制の仕組み
- 障害者雇用でフレックスタイムがいいのはなぜ?
- フレックスタイムのデメリットはある?
について解説します。
フレックスタイム制ってなに?
フレックスタイム制とは、決められた労働時間を守っていれば、出社や退社の時間を自分の自由に決められる制度です。
コアタイムと言って、必ずその時間には会社にいなければならない時間を設定しているところもありますが、ないところもあります。
通勤ラッシュを避けて出社できますし、朝が弱い方は朝遅めに出社することもできるのです。
フレックスタイム制の特徴
フレックスタイム制の大きな特徴は、先ほどもお伝えしたように自分で出社する時間や退社する時間を決めることができることです。
通勤ラッシュの電車を避けたい場合は、朝の出勤を遅らせて出社することもできるのです。
しかし、もちろん労働時間は決まっていますので、その時間は働かなければいけません。労働時間が8時間と決められていたら8時間は働かなければいけませんので、朝遅くに出社する場合は遅くに退勤することになります。
朝型、夜型の方にはありがたい制度かもしれませんね。
「この制度を利用していたら、残業とかわからないんじゃないの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、残業代もきちんと支払われます。
労働基準法では週に40時間以内と決めているので、フレックスタイム制における残業時間がその範囲か、それ以上かによって残業代の支払いが変わってきます。
逆に、計算をミスして労働時間が足りなかった場合は不足時間分の賃金を控除するか不足分を繰り越して、次の精算時間の総労働時間に合算する2つの方法があります。
フレックスタイム制の仕組み
フレックスタイムは1日の労働時間の中でフレキシブルタイムとコアタイムを設定した上で運営されています。
フレキシブルタイムはその時間帯ならいつ出社してもいい時間で、コアタイムは必ず職場で働いていないといけない時間帯です。
このフレキシブルタイムとコアタイムをしっかり把握して、それに合わせてフレックスタイムで働きます。
フレックスタイム制を導入した会社は労使協定によって精算期間が決められています。
精算期間は労働すべき時間のことです。
この時間はしっかり働いて、給料が支払われるのです。
自由だからいいのですが、自分でしっかり時間管理はしなければなりません。
その点は難しいですね。
障害者雇用でフレックスタイムがいいのはなぜ?
フレックスタイム制で働ける1番のメリットは、通勤ラッシュを避けることができることでしょう。
パニック障害などを抱えている人は、朝の通勤ラッシュは厳しいです。
また、朝は起きられない、朝はメンタルが落ちているから支度に時間がかかる方にもいいですね。
しかし、時間をずらして人が少ない時間帯に行けば、なんとかなることも多いです。
朝遅く出た分、帰りも遅くなるので、帰宅ラッシュも避けることができますね。
通院がある方は、朝一番に通院を済ませて出社ということもできるのです。
フレックスタイムのデメリットはある?
フレックスタイムにもデメリットはあります。
それは、勤務時間以外に仕事の連絡が来ることがあることです。
取引先などの企業があると、相手企業はフレックスタイムを把握していないこともあるので、勤務時間以外に連絡が来ることもあるのです。
また、自由に出社する分、他の社員とコミュニケーションが取りずらい時もあります。
コアタイムがあればそれは問題にはならないでしょう。
まとめ
この記事では
- フレックスタイム制ってなに?
- フレックスタイム制の特徴
- フレックスタイム制の仕組み
- 障害者雇用でフレックスタイムがいいのはなぜ?
- フレックスタイムのデメリットはある?
について解説しました。
フレックスタイムを取り入れている企業は増えてきています。
フレックスタイム制を取り入れているかなど、障害者雇用を自分で見つけて応募するのは大変です。
最近では障害者専門就職エージェントというものがあり、無料で職業を紹介してくれたり、面談や入社テストのフォローをしてくれるところがあります。
エージェントによってサービス内容が違いますので、トップ画面のそれぞれの説明を読んでみてください。