厚生労働省が5年ごとに行なっている「障害者雇用実態調査」では、働く障害者への将来に対する不安について調査すると、身体障害者が70%、精神障害者が81.9%、知的障害が47%という結果になっています。
障害を持って働くことに対して、ほとんどの方が不安に感じているようです。この不安は一体なんでしょう。
この記事では
- 将来に対する不安
- 会社への要望や改善点は
- 障害者雇用で魅力的な雇用条件はなに?
について解説していきます。
将来に対する不安
障害者雇用で働ける様になると、もう不安はなくしっかり働こう!という気持ちになる人は意外と少ないのです。
将来のことを考え、
- 老後の生活が維持できるか
- 仕事が続けられるかどうか
- 精神障害者は病気が悪化するのではないか
など、将来に向けて不安を感じている人が多いです。
精神疾患などは再発もありますし、身体障害などの方も疲れが溜まると体に不調を感じます。
障害を抱えながら働くのは、どんなに配慮があっても大変なことです。
せっかく就職したけれど、将来的に働く続けられるのかという不安は誰しも持っている様です。
長く働けるために障害者が望んでいる会社への改善点などについて考えてみましょう。
会社への要望や改善点は
障害を持って働く人は、今の仕事が長く続けられるかどうかも不安の感じています。
その不安を解消するには、どういったことを配慮したらいいのでしょうか。
身体障害者の方は、能力に応じた評価や昇進をしてほしい、調子の悪い時に休みを取りやすい環境を作って欲しいなどの要望がありました。
精神障害者の方も、能力に応じた評価、昇進をしたい、調子の悪い時に休みを取りやすい環境を作って欲しい、通院休暇が欲しい、コミュニケーションを容易にする手段や支援者を配置して欲しいといった要望が多いです。
身体障害者の方とほとんど同じです。
やはり、体調が悪い時、休むことができる環境、仕事に対する公平な評価と昇進は望むところとして出てくるでしょう。
正社員になって昇進すれば収入も増えますし、将来の不安も軽減します。
そして、長く勤めるためには体調管理も重要ですが、どうしてもの時は休みを取りやすい環境が欲しいのです。
知的障害の方の要望は、今の仕事をずっと続けたい、職場で困った時に相談できる人が欲しい、といった要望が多いです。
今の仕事をずっと続けたいという要望が53.3%で過半数をしめています。
やはり将来働けなくなったらどうしようという不安があるからでしょう。
障害者雇用で魅力的な雇用条件は何?
ここまでの調査を踏まえると、障害者雇用で働いている人は
相談できる人にいてもらいたい
障害に配慮してもらいたい
という要望が多いです。
つまり、「長く安心して働けるための環境作りと、仕事内容に応じた評価制度のある会社」と言えるでしょう。
障害者雇用は最初は契約社員のことが多いです。
しかし、仕事の内容をきちんと評価して、正社員登用し、昇進や昇給してもらいたいという方が多いです。
企業としても、中には1年経ったら正社員にするという会社もありますが、なかなか正社員になれない企業もあります。
就活する際に、障害者雇用から正社員登用の実績があるかどうかは確認した方がいいでしょう。エージェントに聞けば情報は入ってきます。
社会保険や有給休暇などの福利厚生、業務実績による昇給制度など、他の正社員が当然完備されていることが、障害者雇用の契約社員では整えられていない現状もあります。
まとめると、
「業務実績に応じて正社員にしてほしい、福利厚生もきちんとついて、悩みが生じたら相談できる方が欲しい」
といったことになりますね。
まとめ
この記事では
- 将来に対する不安
- 会社への要望や改善点は
- 障害者雇用で魅力的な雇用条件はなに?
について解説していきます。
障害者雇用で働いている方も、一般職の方と同じ様に正社員登用をして、正しい評価をして欲しい、長く働ける様に体調が悪い時は休みやすい環境が欲しいという要望がどの障害の方でもある様です。
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