障害者雇用で40代でも転職はできる?就労状況と成功のポイント

転職を考えることはあっても、若ければ飛び込むこともできますが、40代にもなればなかなか決心はつかない方が多いです。

40代の転職はリスクも多く、それは障害者雇用でも同様のことが言えると思われているようです。

しかし、40代の転職も無理ということはありません。

この記事では

  • 障害者雇用の現状
  • 40代の就労状況は?
  • 転職の際のポイント

について解説します。

障害者雇用の現状

2021年の厚生労働省が発表したデータによると、2020年の民間企業の障害者雇用は58万人となっています。

法定雇用率は一般企業で2.3%なのですが、実質雇用率は21.5%になっています。

しかし、2.3%を超えて雇用している企業は48.6%で、さらにどんどん障害者雇用は進んでいっています。

障害者雇用の中で、一番採用されているのが身体障害者で35.6万人です。一方で一番少ないのが精神障害者で8.5万人となっています。

精神障害者や発達障害が障害者雇用に入ったのは2018年なので、これからは延びていくことも考えられます。

40代の就労状況は?

転職に40代はもう遅いと思われている方も多いですが、最近では40代の転職も増えています。

障害者雇用は発症したのが遅い方もいるので、割と年齢の範囲は広い方だと考えます。

40代の求人も増えてきていますし、40代でも転職ができないということはありません。

それは、定年退職の年齢が上がっていることも一因として考えられます。

現在、ハローワークを利用して転職を希望しているのは実は40代が一番多いのです。

仕事に慣れてきて、これからのキャリアアップを考えた時、このままこの会社にいても評価はされないと考える人もいますし、障害者手帳に当てはまることになるのが精神障害などは40代も多いということも理由としてあります。

転職の際のポイント

40代の転職を成功させるには、自己アピールが大変重要です。

いままで自分が培ってきた知識やスキルをしっかりアピールし、転職を希望する企業に熱量をしっかり伝えることが大切です。

新卒などでは、面接で「どんなことがしたいか」を聞かれることが多いですが、40代では、「どんなことができるか」を聞かれます。

企業側は即戦力としてみているため、どんなことができるのかを知りたいと思っています。

自分の障害特性をしっかり理解し、合理的配慮を伝えた上で、何ができるのか、しっかりアピールしたいものです。

合理的配慮についてきちんと企業側に伝えると、企業側も合理的配慮をイメージしやすくなります

実は障害者雇用は定着率があまり良くありません。特に精神障害者は1年定着率は50%以下となっています。

定着率を上げるためにも、自分の障害についてしっかり理解し、必要な合理的配慮はしっかり伝えましょう。それが定着率を上げることになります。

あとは、謙虚な気持ちも大切です。

40代で転職となると、上司が年下ということも大いにあります。それでもしっかり謙虚さを持って面接や仕事に取り組みましょう。

まとめ

この記事では

  • 障害者雇用の現状
  • 40代の就労状況は?
  • 転職の際のポイント

について解説しました。

40代だからといって転職を諦める必要はありません。特に障害者雇用は、障害を持ったのが遅い場合もあるので、40代の転職を受け入れる企業もあります。

40代でも転職にチャレンジしてみてください。

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