障害者雇用において、積極的に採用されている業種はどんな職種でしょうか。
大きく分けると、一般事務、営業事務、総務、人事などの事務関連。接客、販売、バイヤーなどの営業関連、システムエンジニアなどの技術関連。軽作業、編集、通訳、翻訳などのその他というような業種となります。
障害の内容によって、できることとできないことがありますし、もともとスキルを持っているかどうかも、採用に関わります。
この記事では
- 資格の有無や障害の特徴、環境によって職域に差がある
- 仕事探しのポイント、障害内容と程度をきちんと伝える
- 企業とのミスマッチを防ぐ
について解説していきます。
資格の有無や障害の特徴、環境によって職域に差がある
聴覚障害は身体機能への影響がほぼない人もいますし、同じ等級でも聞こえは人によって違います。工夫次第で一般採用の人と同じように働けます。筆談や口話、手話など、社内でコミュニケーションの環境が整えば、幅広く働くことができます。
車椅子なら、バリアフリーに会社を改装をしてもらえれば、健常者と同じ仕事ができる方もいます。
精神障害なら、身体機能に影響がほぼないので、メーカーの製造、加工、検品などを行う方が多いです。
仕事探しのポイント、障害内容と程度をきちんと伝える
障害の程度や内容によっては、できる仕事とできない仕事があります。配慮さえしてもらえれば、就業可能な仕事もあります。
仕事探しのポイントですが、まずは自分の希望に沿って仕事を探します。
企業の採用サイト・求人票やエージェントからの紹介を利用しましょう。
ただし、できるできないを自分で決めてしまうのではなく、援助があればできるのか、リハビリなどによっていずれできるようになるのか、といった点を考えて選んでいきましょう。仕事を現在の障害に合わせて諦めるより、必要な援助を企業に伝えて、この配慮をしてもらえればしっかり働くことができますと企業に提示することができればいいですね。
企業としては、障害を持っていても、活躍してキャリアアップしてくれる人を求めているので、ぜひ前向きに仕事探しをしていただきたいです。
面接のときに、障害の内容と必要な合理的配慮を伝えますが、一方的に伝えるのではなく、「自分はこの仕事がしたい！そのためにこの援助があればできます」など、自分自身でアピールすることも大切です。企業側もしっかり長く働いてもらいたいと思っているので、しっかりどんな配慮が必要なのか、情報を欲しいと思っています。
長く働くことが大切なので、障害内容と必要な配慮は正しく伝えましょう。
できないことをできると言ってしまったら、会社側は当然仕事を依頼してきます。入社した時点で実はできないというのは許されません。
長く働くためにも、自分の障害を理解してもらい、必要な配慮をきちんと伝えましょう。
企業とのミスマッチを防ぐ
こういった仕事探しは自分一人でやろうとすると非常に大変です。
障害者専門就職エージェントを利用すると、あなたの希望を聞きながら、あなたにあった求人を提案してもらえます。エージェントは障害者雇用のノウハウをしっかり持っているので、心強い支援をしてくれます。また、自分一人で活動すると起こりやすい、企業とのミスマッチを防ぐことができます。
企業は、障害を持っていたとしても、真面目にしっかり働いてくれる人を求めています。それができる人はきちんと評価されます。
できないことも、もしかしたらこの援助があったらできるかもしれないなど、前向きに考えていけるといいですね。
まとめ
この記事では
- 資格の有無や障害の特徴、環境によって職域に差がある
- 仕事探しのポイント、障害内容と程度をきちんと伝える
- 企業とのミスマッチを防ぐ
について解説してきました。
自分の障害をしっかり説明しつつ、仕事への前向きな意欲を企業に伝えましょう。
