障害者雇用には差別やいじめはある?相談窓口を紹介

障害者手帳を持っている人が、障がい者雇用で合格して、希望の企業で働けると、とても嬉しいものです。

職場は合理的配慮を行い、働きやすい環境を作り、職員にも情報を伝え、協力するよう言っています。

しかし、同僚や上司の中には、障がいに対し理解が薄い人もいます。

それが原因となっていじめが発生することも。

この記事では、

  • 障害者に対するいじめの現状
  • 虐待の防止と対応策
  • 障害者虐待防止法の内容
  • いじめにあった際の相談窓口

についてお伝えします。

障害者に対するいじめの現状

それでは、実際にいじめられている人はどれくらいいるのでしょうか。

厚生労働省から出されている「使用者における障害者虐待の状況等」によると、

通報・届出のあった事業所数・・・ 1,458事業所
通報・届出の対象となった障がい者数・・・ 1,741人
いじめが認められた事業所数・・・ 535事業所
いじめが認められた障がい者数・・・ 771人
とあります。

これを少ないと見るか、多いと見るか、人それぞれですが、実際にいじめが起きているのは間違いありません。

虐待の防止と対応策

いじめや差別は、障害をきちんと理解していないからおきます。

できることもあればできないこともあるのが障害者雇用ですが、障がいを理解していないから、些細なことをきっかけにいじめに発展することもあります。

そのため、企業の人は職員にしっかりどんな障害かを説明しているはずです。

面接で、障害者配慮についてあなたがしっかり自分の障害特性を伝えて、

これはできるけど、これは手伝って欲しい

と、しっかり意思を伝えましょう。

また、休憩は一人になりたいとか、色々詳しく配慮して欲しいことを伝えます。

雇用する側はどんな障害で、どんな配慮が必要なのかを知りたがっています。

しっかり細かく伝えましょう。

また、いじめがあった時は我慢せず、上司に相談しましょう。

企業を巻き込んで、障がい者に対する理解や配慮を深める話し合いや、何がいじめに当たるかを勉強会として行っていくのも効果的です。

いじめをしている人は障がい者に対するいじめが虐待にあたり、障害者虐待防止法違反になっていることをわかっていません。それを知ってもらうためにも上司に勉強会などを開くことや、知ってもらう活動をお願いするのもいいでしょう。

研修を開いてもらうことになったら、次の5つを抑えましょう。

障害に対する理解や配慮を深める
何が虐待にあたるのかリストアップして指導する
障害者支援の方法を知り、障害者への支援の方法を学ぶ

障害者支援は障がい者に対する理解不足もありますが、障害者を支える方にも心理的な負担は大きく、ストレスからいじめが始まるケースがあります。

障害者雇用を行なった場合、一人の人に任せるとその人のストレスが増えます。全員で障害者雇用の方を支えるという仕組みが重要です。

障害者虐待防止法の内容

「障害者虐待防止法」は、正式名称を「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」といいます。

2012年10月1日から施行されてます。

これは、障がい者の尊厳を守り、虐待を禁止するものです。

障害者の自立、社会参加を進めるような対応方法を規定しています。

障害者虐待防止法の対策には、次の3つがあります。

障害に対する理解や配慮を深める
何が虐待にあたるのかリストアップして指導する
障害者支援の方法を知り、障害者への支援の方法を学ぶ

この法律には、障がい者へのいじめ行為を発見した人は通報義務があります。

いじめを放置して、見て見ぬふりをするのも違反です。

通報するかどうかの判断をするときにいじめをしている人やいじめをされている人の自覚は必須ではありませんので、通報者がいじめだと思えば通報していいのです。

また報告を行なった人が、それを理由に不利益を被ることもありません。

いじめにあった際の相談窓口

自分はもしかしたら、いじめ(虐待)を受けているかもしれないと感じたら、市区町村や都道府県の労働局の窓口に報告します。

東京都の区市町村虐待防止センターはこちらになります

千代田区障害者虐待防止センター
(千代田区保健福祉部障害者福祉課総合相談担当)
03-5226-7373(平日)
03-5226-7373(24時間通報ダイヤル)

中央区障害者福祉課
03-3546-5634
03-3546-5634)休日夜間はコールセンターで受付

港区障害者虐待防止センター
(港区障害者福祉課)

03-3578-2673
03-3578-2111(代表・夜間宿直対応)

新宿区障害者虐待防止センター
(新宿区障害者福祉課)
03-5273-4368
03-3209-1111(代表)

文京区障害者虐待防止センター
(文京区障害福祉課)

03-5803-1818
03-5940-2903(休日・夜間は障害者基幹相談支援センターで受付)

文京区障害者虐待防止センター
(文京区障害福祉課)

03-5803-1818
03-5940-2903(休日・夜間は障害者基幹相談支援センターで受付)

台東区障害者虐待防止センター(精神)
(台東区精神障害者地域生活支援センターあさがお

03-5823-4298
070-1555-8901(夜間)

台東区障害者虐待防止センター(身体・知的)
(障害者支援施設浅草ほうらい)
03-5808-0067
03-5808-0067(夜間)

墨田区障害者福祉課(身体・知的)
03-5608-6165(身体)
03-5608-1304(知的)
メールアドレスsyougaihukus@city.sumida.lg.jp
03-3625-1103(24時間通報ダイヤル)

墨田区本所保健センター(精神)
03-3622-9137
03-3625-1103(24時間通報ダイヤル)

江東区障害者虐待防止センター
(江東区障害者支援課)
03-3647-8003
メールアドレスsyou-gyaku@city.koto.lg.jp
03-3647-8003(夜間)

など、さまざまな区で相談窓口があります。

こちらのサイトに載っていますので、参考にしてください。

https://www.fukushihoken.metro...

まとめ

障害者雇用で採用されると嬉しいものです。

しかし、せっかくの職場でいじめにあったら続けていくのも困難ですし、やめてしまうのはもったいないです。

相談窓口に相談し、改善を図りましょう。

障害者用就職エージェントを利用すると仕事が探しやすいです。

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